2026年2月17日

日本のアレルギー性鼻炎の有病率は実に50%にも上昇しており、中には治療困難な例も存在します。子供の頃からの十分な治療が重要です。
日本には「スギ花粉症」「ダニアレルギー性鼻炎」に対して、免疫療法が認可されております。唯一の根本的治療であり、3〜5年の継続治療が必要であり、定期的な受診が欠かせません。
免疫療法は、対症療法(抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン拮抗薬)の「症状を抑える」治療ではなく、「体質を変える」という根本的な治療になります。
【スギ花粉舌下免疫療法(シダキュア)について】
適応
- スギ花粉症(IgE抗体陽性)
- 5歳以上
- 軽症〜重症まで可
- 対症療法(従来の一般的な治療)では効果不十分
- 根本治療を希望している
治療方法
- 毎日1回舌下投与(初回は院内で30分観察が必須)
- 花粉飛散開始3ヶ月以上前から開始
- 3〜5年間継続(定期受診推奨)
効果
- 約70〜80%で症状改善
- 抗ヒスタミン薬(アレルギー薬)使用量減少
- 重症化抑制
- 3年以上継続で長期寛解効果(治療2年目以降に効果増強する傾向がある)
副作用
- 口腔内のかゆみ
- 舌の腫脹
- 咽頭違和感
- 喘息増悪(稀)
- 全身蕁麻疹(稀)
- アナフィラキシー(極めて稀)
多くは開始1〜2週間で軽快する.
【ダニ舌下免疫療法(ミティキュア)について】
適応
- ダニアレルギー性鼻炎(IgE抗体陽性例)
- 5歳以上
- 他の薬物療法で効果不十分な症例
治療方法
- 毎日1回舌下投与(初回は院内(スギ花粉症と同様))
- 3〜5年継続、定期受診が必須
**アレルゲン免疫療法が適さない人**
『%1秒量(呼吸機能検査必要)70%未満、もしくは不安定な喘息患者(禁忌!)』
- 治療に影響を与える薬剤内服中の方(非選択的β遮断薬、ステロイド内服、三環系抗うつ薬、MAO阻害薬など)
- 重篤な疾患を有する方(悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全、重症心疾患・肺疾患など)
- 妊娠している方
- 急性感染症
- 転居など継続的通院が困難な方
- 口腔内創傷・炎症を有する方(抜歯等歯科治療後など)
ポイント:唯一の根本的治療で、3−5年の継続治療が必要です。
喘息や全身副作用が一時的に出る可能性あり、その際は受診が必要となります。
また、十分に効果が出ない可能性もありますが、治療後には今後長期間に渡って、今まで悩んできたアレルギーから解放されることが期待できます。
ご興味のある方はご相談ください。