
超音波診断
〒556-0012大阪府大阪市浪速区敷津東2丁目6−19
(トラベルクリニック専用)
超音波診断
心エコーでは弁膜の石灰化などを観察でき、石灰化などにより弁の動きが悪くなると「逆流」が起きたり、「狭窄」により流出制限が起きたりし、それが心不全の引き金になります。また心臓の動きも正確に観察でき、心不全などでみられる心室の動きが悪くなることで、その手前の心房の圧が高くなる様子も捉えることができます。具体的には、心臓はエネルギーを使って拡張し(大きく膨らむ)ます。これが「E波」、加齢などによりE波は小さくなる傾向があります。一方、心臓の血液が全身に一気に送られる一歩手前に「心房」が収縮し、「心房→心室」への血液の移動が起こります。この心房の動きが「A波」です。左心房と左心室の間には「僧帽弁」という弁がありますが、その僧帽弁の動きが「e’イープライム」です。少しややこしい話になってきましたが、このE/AやE/e’の比の値は、心不全の「確定診断」や心機能の評価に非常に重要な指標で、超音波検査によって正確に計測することができます。
腹部に関しては、まずは「胃・十二指腸・小腸・大腸」に穴が空くことにより、内容物が漏れ出すと「EFS:エコーフリースペース」として黒く現れたりします。また、④のように肝臓と腎臓を並べてみると、脂肪肝の場合は肝臓が腎臓にくらべて「黒く」写り、「肝腎コントラスト」として観察することができます。また、胃・膵・大動脈・胆嚢なども観察でき、特に⑤のように、「胆嚢」を観察すると胆石のあるなし、それが詰まることで起こる「胆嚢炎」の兆候も捉えることができます。もちろん、エコーの当てる場所を変えれば「腎結石」「尿管結石」なども観察できます。
当院の超音波機器(GE)は、頸動脈などの血流動体を、Bモード(輝度変調)で、血流の様子を直接的に観察することができ、血管壁の厚さや壁在血栓などの狭窄による血流のバラツキなども「目で見てわかる」状態でお見せすることができます。また頸動脈のIMT(Intima-Media Thickness: 頸動脈の内膜と中膜の厚さ)を計測することで動脈硬化の程度を把握することができます。
高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などにより動脈硬化が進むとは言われているものの、動脈硬化が「どれだけ進んでいるか?」って気になりませんか?当クリニックではその疑問にお答えします。
TOP